光田康典

光田康典

【みつだやすのり】

  • 元スクウェアのコンポーザー。1998年からフリーとして活動。現在は自社(プロキオン・スタジオ)を構える。
  • ゲーム音楽には短大在学中から携わる。アルバイトで入ったウルフ・チームで、桜庭統の作った曲の音色をFM音源で作成していた。
  • 師匠について、エニックスの「エルナード」のマニピュレーション及びサウンドデザインに関わる。
  • 就職について師匠から尋ねられた際、実質的な就職活動をしていなかった光田は明確な答えを示せなかった。そこで「これでも受けてみるか」と
  渡されたゲーム誌に、スクウェアの募集広告が掲載されていた。
  • ↑この「師匠」の存在については光田のインタビューやプロフィールにしばしば登場するものの、多くの場合で名前は明かされていない。ただ、
  光田が「エルナード」について語った際、「作曲は師匠」としていたことから、 山貫憲彦(やまぬき のりひこ)であると思われる。
  • スクウェアにデモを送ったが返事がなかったことから、どうなっているのかコンタクトをとった際、「植松が、3曲ではわからないと言っている」
  と言われ、さらに3曲を送ったところ面接の場が設けられた。
  • 面接では植松伸夫らからの質問にかなり失礼な返答をしてしまったらしい。それでもなぜか合格。
  • 作曲志望でありコンポーザーとしての採用だったが、サウンドエンジニアやサウンドデサインばかりやらされた。音源や効果音の制作である。
  • 初仕事は「半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!」のサウンドエンジニア。つまり、楽曲のゲーム音源制作である。このときの作曲はあの
  すぎやまこういちで、貴重な体験ができたという。
  • 当時スクウェアの副社長だった坂口博信に「作曲がやりたい」と直談判。それに対して坂口が用意したのは、「クロノ・トリガー」という大きな
  舞台であった。世間的にも「ドリーム・プロジェクト」「FF・DQ夢の合体」と期待の大きかったタイトルである。光田は見事にこのチャンス
  をものにし、一躍コンポーザーとして名を挙げることに成功した。
  • ↑しかし重圧はかなりのものであったようで、製作中に胃潰瘍になったというエピソードもある。
  • その後も「ガンハザード」「トバルNo.1」「ゼノギアス」などの作品を担当し、コンポーザーとして着実に実績を積み支持を集めた。
  • 1998年にスクウェアを退社し、フリーとしての活動を開始。このときの個人事務所を2001年に法人化したのが現在のプロキオン・スタジオ。
  • スクウェア退社後はゲーム音楽を中心に、アーティストのプロデュースやアニメーション音楽など、さらに精力的に活動。
  • 曲作りそのものに時間を割きたい(だから音色選びにはあまり時間をかけたくない)と考える植松伸夫とは対照的に、光田は音色にもこだわる。
  ゲーム音源への落とし込みにも、可能な限り自ら関わると言う。楽器の絡みでどう音色を作るかは作曲した人間にしかわからないから、と
  いうのがその理由。また、生演奏のレコーディングを行う際にはたいてい演奏者にデモを聞かせるが、それがショボい音だと演奏者のやる気が
  落ちてしまうらしく、そのためデモとは言えどかなり作り込むらしい。
  • トラッド(民族音楽風味)な曲調を得意とするが、自身はクラシックもテクノも好きだと語っている。
  • クラシック(オーケストラ)は好きすぎるゆえに、「ゼノサーガ」でフルオーケストラを扱ったときには「やりたくなかった」とも漏らしている。
  • 「ゼノサーガ」の音楽制作にあたり、自らアレンジして最初にオーケストラレコーディングしたものにはかなり落ち込んだらしく、一度は
  アレンジを専門の人に投げようかとも考えたという。しかし猛勉強して再度トライし、製品版の楽曲たちを完成させた。


主な担当作品


  • クロノ・トリガー(スクウェア、1995年)作曲デビュー 一部に植松伸夫、松枝賀子が参加
  • ラジカル・ドリーマーズ(スクウェア、1996年)作曲
  • ガンハザード(スクウェア、1996年)作曲 植松伸夫、濱渦正志、仲野順也らとの共作
  • トバルNo.1(スクウェア、1996年)全曲プロデュース&アレンジ、一部作曲
  • ゼノギアス(スクウェア、1998年2月)作曲 スクウェア在籍での最後の仕事
  • マリオパーティ(任天堂、1998年)作曲 ここよりフリーとして活動
  • 爆ボンバーマン2(ハドソン、1999年)作曲
  • クロノ・クロス(スクウェア、1999年)作曲
  • tsugunai ~つぐない~(SCE、2001年)作曲
  • シャドウハーツ(アルゼ、2001年)作曲 弘田佳孝と共作
  • レガイア デュエルサーガ(SCE、2001年)作曲 大島ミチル、崎元仁と共作
  • ゼノサーガ エピソードI(ナムコ、2002年)作曲
  • シャドウハーツ2(アルゼ、2004年)作曲 弘田佳孝、伊藤賢治と共作
  • ラクガキ王国2 魔王城の戦い(タイトー、2004年)作曲
  • ツキヨニサラバ(タイトー、2005年)作曲 東野美紀と共作。
  • モンスターキングダム・ジュエルサモナー(SCE、2006年)作曲 伊藤賢治、岩田匡治、崎元仁、下村陽子、細江慎治らと共作
  • ルミナスアーク(マーベラスエンターテイメント、2007年)音楽プロデュース
  • 機甲装兵アーモダイン(SCE、2007年)作曲
  • ソーマブリンガー(任天堂、2008年)作曲
  • ルミナスアーク2 ウィル(マーベラスエンターテイメント、2008年)サウンドプロデュース
  • インフィニットループ 古城が見せた夢(日本一ソフトウェア、2008年)サウンドプロデュース
  • イナズマイレブン(レベルファイブ、2008年)作曲 アニメシリーズの音楽も担当
  • ワールド・デストラクション ~導かれし意思~(セガ、2008年)作曲
  • アークライズファンタジア(マーベラスエンターテイメント、2009年)サウンドプロデュース、作曲
  • イナズマイレブン2 脅威の侵略者(レベルファイブ、2009年)作曲
  • ルミナスアーク3 アイズ(マーベラスエンターテイメント、2009年)サウンドプロデュース
  • ゼノブレイド(任天堂、2010年) エンディングテーマ作曲
  • イナズマイレブン3 世界への挑戦!!(レベルファイブ、2010年)作曲、サウンドディレクション

AQインタラクティブのDSソフト、KORG DS-10(2008年)の開発にも参加している。これはゲームというよりも、DSでDTMのようなことができる
シーケンサー&シンセサイザーである。

外部リンク



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  • 最終更新:2010-11-01 22:36:35

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