野村哲也
野村哲也
【のむらてつや】
- スクウェア・エニックス所属のクリエイター。ディレクター、デザイナー職。
- グラフィッカーだったが、「FFVII」のキャラクターデザインを担当したことで注目を集め、一気にスクウェアを
(良くも悪くも)代表するクリエイターとなる。インタビューなどでメディアにも多く露出。
- 上からは「哲」と呼ばれ、下からは「哲さん」と呼ばれ慕われている。
- 高知県出身であることから、一部の作品で「土佐弁監修」としてクレジットされていたりも。
- 1991年4月にスクウェア入社。最初の仕事は「FFIV」のデバッグ。
- 「FFV」でグラッフィックに参加。モンスターデザインやバトルのグラッフィクデザインを担当。さらに、当初
予定されていたエンディングに納得がいかず、代案を持って企画チームに直談判している。ゲームで見られる
エンディングは野村案とのことである。
- 「FFVI」ではグラフィックディレクションの立場に。また企画から参加し、そこで描いたもろもろの絵がもとで、
広告などにも露出した横向きのSDキャラの原画を担当することに。一部主要キャラの設定も任された。
- 以上のように企画にもたびたび意見を出したり、絵の立場からアイデアを出したりといったことから、「FFVII」
では開発序盤から企画に加わり、世界観設定やコンテなど複数のセクションに携わった。中でも最も彼が注目
されたのは、長らく「FF」のビジュアル面での顔だった天野喜孝にかわって担当した、主要キャラクターの
デザインだろう。ファンタジーというよりはよりSF色を強めた世界観もうまく作用したと思われる。
- 彼のデザインしたキャラクターは、一般的にも話題となった美麗なグラフィックも相まって、それまでの「FF」
にはなかったアニメ的な「キャラクター人気」を獲得した。
- スクウェアを代表する絵師として社内外からの評価を得た彼は、坂口博信をはじめとする会社から強力にプッシュ
され、「パラサイト・イヴ」や「武蔵伝」のメインキャラクターデザインを担当、スクウェア作品で彼が描いた
イラストが多数露出するようになる。
- 続く「FFVIII」でもキャラクターデザインを担当。さらに磨きのかかったムービーと、ゲーム中でもリアルな
頭身となったこともあり、キャラ人気は「VII」にも劣らないものに。また、「VII」同様にデザイン以外の
様々な部分に関わり、さらに評価を高めた。
- 野村が暖めていたゲームのアイデアと、その時にスクウェア(坂口)が動かし始めていたディズニーを使った
企画がうまく噛み合い、初のディレクター作品「キングダムハーツ(2002年)」となる。第一作は全世界で
600万本、シリーズ累計では1200万本を記録。
- 2005年に発売された、「FFVII」のその後を描いた映像作品「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」
で監督を担当。劇場公開されていない(いわゆる「映画」ではない)ビデオ単発作品としては異例の、350万本を
超える売り上げを記録した。作品および主要スタッフは、ヴェネツィア国際映画祭に招待されてもいる。
- その後も「FFVII」のコンピレーション作品や「すばらしきこのせかい」、「FFXIII関連作品」や「DISSIDIA
FINAL FANTASY」などでキャラクターデザインを担当。ただし、彼の場合は「キャラクターデザイン」とは
言っても企画にはじまるその他もろもろのセクションにも細かく意見したり、アイデアを出している。
- コーラが大好きで、肉嫌い。喫煙者。
- スクウェアのクリエイター陣の中では1、2を争う「おしゃれさん」で、黒を貴重としたファッションと様々な
アクセサリーを組み合わせている。シルバーアクセサリーやベルトが好きで、それらは彼がデザインする
キャラクターの服装にも反映されている。また、髪形やその色がよく変わる。野村のファッションセンスは
スクウェアの他のクリエイターにも伝播しているように見受けられる。
- 自分のイラストについては「ゲームの設計図であり、材料」「最後にゲームになったものが良くなっていれば
OK」という姿勢を崩さず、絵画的ないち作品としては考えていないらしい。画集は出さないんですか、のような
問いに対してはこのような理由から考えていないという。自分の絵だけが取り上げられて露出するのはあまり
好まないもよう。
- しかし人気があるために、広告ビジュアルや攻略本などで使われてしまうのも仕方のないこと。それを目にした
者から、デッサンをはじめとする彼の絵の技術的な部分が批判されることも珍しくない。そのためもあってか、
近年、彼の絵が表に出る機会は極端に減少している(「FFXIII」関連のキャラデザイン画は、野村の担当した
メインキャラに関しては発表されていない)。
- 注目されるクリエイターだけに、ファンもアンチも数多い。掲示板サイトでのファンスレ、アンチスレの続き方を
見ても、彼が稀有なクリエイターであることがわかる(まさに良くも悪くも、だが)。
- 一部ユーザーから叩かれていることは本人も理解済みのようで、「FF開発陣のヒール(悪役)に徹しようと思って
います」と発言したこともある。そもそも「FFVII AC」の監督を担当したのも、どのような続編にしても
ファンからは叩かれるのだから、ヒールがやるしかないだろうと手を上げたのだという。
- 感性がものすごく豊かな芸術家。そして、童顔。優しい顔立ち。
- 全てを仕事にささげている働き者。おそろしいほどのかけもち。覚悟の人。
- イラストにおいての「リアル」と「デフォルメ」の境目、さじ加減を心得ている絵師。
- 「FFVII」でデザイナーが天野氏から野村氏に変わり、同作がスーファミからプレステにハードを変えたため、
ここから「FF」が変わったとも言われている。昔からのファンに叩かれていることも多い。
- 天才キャラクターデザイナー。
- ベルトとチャックばっか。
- 人の手柄をいつの間にか自分の功績にし、都合の悪いことは「関わってません」。
- ↑というように、ファンとアンチで評価が真逆である。
主な担当作品
- ファイナルファンタジーIV(デバッグ)
- ファイナルファンタジーV(グラフィックデザイン)
- ファイナルファンタジーVI(グラフィックディレクション、キャラクター設定、SDキャラデザイン)
- ファイナルファンタジーVII(キャラクターデザイン、ストーリー原案、モンスターデザイン、コンテほか)
- ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(監督、メインキャラクターデザイン)
- ビフォアクライシス ファイナルファンタジーVII(コンセプトデザイン、キャラクターデザイン)
- クライシスコア ファイナルファンタジーVII(クリエイティブプロデュース、キャラクターデザイン)
- ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII(キャラクターデザイン)
- ファイナルファンタジーVIII(キャラクターデザイン、ビジュアルディレクション、コンテほか)
- ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII(ディレクション、キャラクターデザイン)
- ファイナルファンタジー アギトXIII(キャラクターデザイン)
- ディシディア ファイナルファンタジー(キャラクターデザイン)
- ディシディア デュオディシム ファイナルファンタジー(キャラクターデザイン)
- ファイナルファンタジーX(キャラクターデザイン)
- ファイナルファンタジーXI(エルヴァーン・ヒュームのフェイスデザイン、NPCデザイン)
- ファイナルファンタジーX-2(メインキャラクターデザイン)
- ファイナルファンタジーXIII(メインキャラクターデザイン)
- キングダムハーツ(企画、ディレクション、キャラクターデザイン、コンセプトデザインほか)
- キングダムハーツII(ディレクション、キャラクターデザイン、ストーリー原案ほか)
- キングダムハーツ チェイン オブ メモリーズ(ディレクション、キャラクターデザイン、ストーリー原案ほか)
- キングダムハーツ 358/2 Days(ディレクション、キャラクターデザイン、メインシナリオ)
- キングダムハーツ コーデッド(ディレクション、キャラクターデザイン、ストーリー原案)
- キングダムハーツ バース バイ スリープ(ディレクション、キャラクターデザイン、メインシナリオほか)
- ライブ・ア・ライブ(土佐弁監修)
- クロノトリガー(フィールドグラフィック)
- ダイナマイトレーサー(コンセプトデザイン、キャラクターデザイン)
- パラサイト・イヴ(キャラクターデザイン)
- パラサイト・イヴ2(キャラクターデザイン)
- The 3rd Birthday(キャラクターデザイン)
- ブレイヴフェンサー 武蔵伝(メインキャラクターイラスト)デザインは緒方剛志
- 武蔵伝II ブレイドマスター(メインキャラクターデザイン)
- すばらしきこのせかい(クリエイティブプロデュース、メインキャラクターデザイン)
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- 最終更新:2010-11-01 22:34:48