高橋利幸
高橋利幸
たかはしとしゆき
- 「高橋名人」と言った方が、わかりやすいか。
- 誰もが知っている、最初にして最も有名な「ファミコン名人」。
- 人物が有名すぎて、「北海道出身」「ハドソンに入る前はスーパーマーケット勤務」「生まれたときにヘソの緒が
首に巻きついてて、助かる見込み1%からスタートした人生」など、書くのが今さらなほどにエピソードも
有名である。
- 当時の有限会社ハドソンに入社後は、開発というより宣伝担当として奔走した。そのかたわらデバッグも行って
いたため、ゲームが上手くなったらしい。
- 「チャンピオンシップロードランナー」発売にあたり、子供たちの前でデモンストレーションを行ったことが
「名人」の始まり。この時はまだ「ハドソンの高橋利幸」でしかなかったが、コントローラーを後ろ手に持ち
パスワードを打ち込むなどして喝采を浴びた。
- このデモンストレーションの打ち上げの席で、「これを全国でやったら面白いのではないか」という話が出て
のちの「全国キャラバン」へと繋がっていく。高橋がそれを担当するのも自然な流れであった。
- 過酷なスケジュールで全国を廻る「キャラバン」は、まさに地獄だったという。大変なのはわかっていたため、
高橋には会社から「晩飯食い放題」が許されていたことから、キャラバンが終わると8キロ太っていた、なんて
いうエピソードもある。
- キャラバンによってすっかり「名人」として定着した氏は、テレビや雑誌にも多数露出。毛利名人との対決を
映画にしたり、「ワンダーボーイ」移植にあたって主人公キャラが差し替えられて「高橋名人の冒険島」に
なったり、アニメキャラになったり、レコードを出したりと大活躍した。
- 氏の人気を語る際に外せないのはやはり、神業「16連射」であろう。腕を震わせ、コントローラーのボタンから
指を離さずに密着させ、「押す」というよりも「振動で揺らす」ことで驚異的な連射を可能としたこの技は、
当時のゲームキッズなら誰もが憧れ、真似をした。ゲーム界に「連射ブーム」が到来し、「1秒間に何発の
ペースで弾を当てないと倒せない敵」が当たり前のように登場した。
- ↑これにより、連射速度を測定するおもちゃ「シュウォッチ」も、飛ぶように売れた。
- 「ゲームといえば高橋名人」ということで、いちハドソンの社員である高橋がシャープのツインファミコンの
CMに出演。「カセットで、スターソルジャー。ディスクで、スーパーマリオ2」と、自社ソフトと任天堂ソフト
の宣伝を、シャープの製品CMでやってのけた。
- 「高橋名人のおもしろランド」など、テレビの冠番組も持っていた。
- 人気絶頂期には「逮捕説」があっという間に日本全国に広まった。高橋へ警視庁から1日警察署長の依頼があった
のだが、これが「名人が警察に呼ばれて行った」から「捕まった」になり、「高橋名人が逮捕された」として
広まった。その際に付いた尾ヒレは「コントローラーにバネを仕込み、連射を偽った詐欺」「違法な薬で
筋肉を震わせていた」など。ハドソンには業務に支障が出るほどの問い合わせが殺到したというが、それは
噂の伝達速度ともども、名人の人気の高さを証明している。
- ↑これを受け、高橋は実際にコントローラーにバネを仕込む実験をしている。結果は使いものにならないとのこと。
- 1987年にハドソンがNECと共同でPCエンジンを開発・発売すると高橋はPCエンジン担当となり、ファミコン名人
として現れることがなくなった。このため露出の機会は激減し、死亡説まで流れた(もちろん存命である)。
- 1998年以降はハドソンの子会社出向でトレーディングカード事業に携わった。
- ハドソン大阪営業所勤務を経て、ハドソンがコナミの子会社となったことを受けて東京へ戻る。
- 名人時代の役職は係長であった。その後も順調に昇進したものと思われ、コンシューマコンテンツ事業本部宣伝部
の部長となったところまでは確認ができている。そして、2006年11月1日の人事発令をもって、社内での
役職が正式に「名人」とされた、本人の日記に名刺が載せられ話題となった。2003年の「
ファミコン生誕20周年」を受けてレトロゲーム人気が再燃し、高橋名人が再びメディアに露出する機会が
増えたことも関係していると思われるが、「粋なはからいだ」とファンからも好評のようである。
- ↑なお、名人というポストは部長と同等とのことなので、彼の仕事内容や待遇が大きく変わることはない。
- 2006年9月6日、秋篠宮妃の出産についてテレビ東京の街頭インタビューを受け、その様子が同局のニュースで
放送された。局側は彼が高橋名人とは気付かず、いち一般人として偶然インタビューしたらしい。かつて
テレ東の番組に多数出演していた高橋だが……。
- 現在はさすがに年齢に伴う体力の衰えもあり、連射は13連射がせいいっぱいということ。逆に全盛期は瞬間的に
16連射以上(17連射)も可能だったが、語呂の良さと仕事柄「16」という数字に慣れ親しんでいたことから、
16連射という呼び名にしたという。
- バグに伴うプレイヤーに有利な現象を、「裏技」として最初に紹介したのも高橋であると言われている。当時の
ゲームにおいてバグは必ずしも「悪」ではなく、プレイヤーを助けることもあったことから、そのマイナスな
イメージを払拭するべく「裏技」としたという。
- 漫画「高橋名人物語」で描かれた「排泄物を投げつけてセミを取る」「生まれたとき、首に絡みついたヘソの緒を
自力で噛み切った」について、「本当のわけないでしょ」と語っている。「生まれたばかりの赤ん坊には
歯がないんだよ!」とも。
- 同様に、映画「GAME KING」における「スイカを連射で破壊」「指1本でバイクを止める」「連射の振動で
テーブルの上のものが動く」といった描写について「いいかげん、気付こうよ!」と懇願している。
名言
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- 最終更新:2010-11-01 22:33:54